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ソマリア:首都モガディシオに安全な場所はない

  • 2007年11月08日 17:31 発信地:東京
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ソマリアで避難生活を強いられている人びと(c)Raphael Sourt / MSF

【国境なき医師団】
ソマリアの首都モガディシオでは暴力が激化しており、何千人もの人びとが避難を強いられている。一方で、今なお住民の多くは首都に取り残されており、国境なき医師団(MSF)は彼らの安全を大いに懸念している。

MSFはモガディシオで医療を提供する数少ない国際援助団体であり、運営する診療所に近い地域で暴力が激しさを増しているのを目の当たりにしている。首都から避難することができた人びともいるが、多くの人びとは逃げ場を失い、逃れるための費用がないか、あるいは恐怖のあまりモガディシオから出られずにいる。人びとは市内の他の地域に逃げ込んでいるが、次第に安全な場所がなくなりつつある。

MSFのソマリアにおける活動責任者、コリン・マクリービーは話す。「人びとは脅えています。大半は、身動きすら出来ず、暴力が自分のもとに及ばないよう願うことしかできません。もはやモガディシオに安全な場所はないのです。」

治安が極めて悪化しているため、負傷した一般市民が医療援助を受けられないことも多い。MSFのスタッフは、夜間の戦闘の際に銃弾やの榴弾による負傷をした人びとを助けることができずにいる。あまりにも危険なために病院まで搬送することができず、出血多量で命を落とす人もいる。かつて、MSFの診療所近くの人口が密集した郊外に住んでいた人は、武装した男たちが家々から家財を根こそぎ強奪しながら通りを練り歩き、時には武器も何も持っていない人びとに発砲していたと語った。

モガディシオで避難生活を送っている人びとは極めて脆弱な立場に置かれている。避難民キャンプはモガディシオ市内の至るところで見られる。これらのキャンプで暮らす人びとの所持品は、ぼろぼろの衣服と小屋を作るためのビニールシート程度で、銃弾や迫撃砲、砲弾から身を守る術はない。さらに、キャンプに残っている男性はわずかで、残された女性は厳しい環境の中で子どもの世話をしなければならない。暴力や略奪に対しても被害を受けやすい立場にある。先週、MSFは武装男性らに自宅で性的暴行を受けた3人の女性を治療した。

MSFのスタッフは、過去数週間で戦闘が次第に診療所の近くまでに広がっていることを報告している。暴力により道路が封鎖されているため、スタッフの中には診療所までの移動すらできない者もいる。モガディシオにあるMSFの診療所で働くフアド医師は話す。「戦闘が最も激化している地域から診療所に来る人の数が激減しています。この状況は、これらの地域からモガディシオ市内の別の地域へ避難する人たちから耳にする話と一致します。」

経済的な余裕のある人びとはモガディシオ市外へ避難しているが、これにも多くの危険を伴う。ある男性は、モガディシオの北にある町ガルカイヨでMSFのチームにこう語った。「モガディシオとガルカイヨの間の検問所は、今まで一度も見たことも経験したこともありません。300kmの道中で、86回もお金を要求されました。お金は言うまでもなく、所持品全てを取り上げられました。」

モガディシオにおけるMSFの医療・人道援助活動は困難を極めている。しかし、モガディシオの住民は医療だけではなく、さらに大きなもの、すなわち安全を必要としている。MSFは全ての紛争当事者に対し、一般市民への無差別攻撃を止め、国際人道法を遵守するよう要求する。




(c) 国境なき医師団

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