【9月5日 AFP】スウェーデンのストックホルム(Stockholm)を訪問したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は4日、シリアの違法な化学兵器使用に対する懲罰的攻撃への支援を国際社会に求めた。一方のシリアはそれが第3次世界大戦になろうと、報復と抵抗を行うと誓った。

 国連難民機関と、多くのシリア難民を受け入れているシリアに隣接する4か国は国際社会に対し、意見の違いを脇において「恐怖の悪循環」を終わらせるよう訴えている。

 シリアへの軍事攻撃に対する超党派の米議会指導部から支持をとりつけたばかりのオバマ大統領は、戦時においても化学兵器の使用を禁止している国際法規について触れ、「私がレッドライン(越えてはならない一線)を引いたのではない。世界が引いたのだ」と述べた。

 オバマ大統領はロシアのサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)での主要20か国・地域(G20)首脳会議に向かう。ホワイトハウス高官によると、シリア攻撃を支持しているフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領のほか、中国や日本の首脳とも会談する予定。

 シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を強く支持しているロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とオバマ大統領との会談は予定されていないが、あるホワイトハウス高官は何らかの形で両首脳の対話が行われる可能性があることを示唆した。(c)AFP/Rana EL MOUSSAOUI