【8月26日 AFP】ドイツのニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は25日、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)がニューヨーク(New York)の国連(UN)本部でのビデオ会議で使われる暗号を解析したとするNSAの機密文書の内容を明らかにした。

 シュピーゲルが伝えたところによると、NSAの文書には、暗号の解析により「国連のビデオ会議から傍受できる情報の量とその情報を解読する能力が劇的に向上した」とある。

 シュピーゲルによると、米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)による暴露で注目を集めているNSAは、2012年夏に暗号の解析に成功したとされ、以降およそ3週間で傍受したデータの数が12件から458件に跳ね上がったという。

 記事ではさらに、NSAが2011年に中国の情報機関が国連に対して行った盗聴行為を察知したと述べられている。また、シュピーゲルは、2012年にニューヨーク市内の新たな場所に移転した欧州連合(EU)の事務所も盗聴の対象となっていると主張している。スノーデン容疑者が暴露した情報にはEU事務所の敷地の図面も含まれていたとされ、NSAのコードネームは「アパラチ(Apalachee)」だったという。(c)AFP