【8月25日 AFP】米国の首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)で24日、公民権運動の指導者、故マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師が歴史的な演説を行った1963年8月28日の「ワシントン大行進(March on Washington)」から50年になることを記念する式典が開催され、中心部の国立公園に数万人が集まった。

 青空の下、ナショナル・モール(National Mall)国立公園内に広がる人工池「リフレクティング・プール(Reflecting Pool)」の周りには、圧倒的な数のアフリカ系アメリカ人に加えて他の人種も交ざる大勢が詰めかけ、リンカーン記念館(Lincoln Memorial)の白い大理石の階段に立った演説者の列に歓声を送った。

 キング牧師の息子、マーティン・ルーサー・キング3世(Martin Luther King III)は、父親が「私には夢がある」で知られる歴史上最も有名な演説の1つを行った時とまさに同じ場所に立ち、「これは昔を懐かしむ式典ではない。仕事はまだ終わっていないし、旅はまだ終わっていない。私たちはもっと何かをしなければならないし、それができるはずだ」と語った。

 また、エリック・ホルダー(Eric Holder)司法長官は、「彼らが行った行進は、今日では私たちの行進でもある」と語り、うだるような暑さだった1963年8月28日に人種による隔離政策を糾弾し平等の権利を求めて同公園に集まった推計25万人の人々に敬意を表した。(c)AFP/Robert MACPHERSON