【8月20日 AFP】2011年のエジプト政権崩壊以前の行為について複数の罪に問われ、やり直しの裁判が行われているエジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領(85)に対し、ある罪状について保釈が認められた。複数の司法筋が19日明らかにした。しかし、別の事件の審査が行われているため同元大統領の勾留は継続される。

 この裁判で裁判所は4月以降、ムバラク氏に対する4つの罪状のうち汚職関連と反体制デモ参加者殺害の2つについて保釈を命じていた。17日に反体制デモ参加者殺害に関する審理が8月25日まで延期され、19日に3つ目の罪状についても保釈が認められた。ムバラク氏側は4つ目で最後の汚職関連の罪状についても保釈を求めていく意向だとある司法筋は述べた。

 ムバラク元大統領は、ハビブ・イブラヒム・アドリ(Habib Ibrahim al-Adly)元内相と元警察幹部6人と共に起訴されていた。同元大統領は1回目の審理で終身刑を言い渡されたが、手続きに不備があったとして破棄院(最高裁)が再審理を命じていた。(c)AFP