【8月18日 AFP】アフリカ南部の15か国の首相が参加して年に1度開催される南部アフリカ開発共同体(Southern African Development CommunitySADC)の首脳会議が17日、マラウイの首都リロングウェ(Lilongwe)で開幕した。会議の参加者らは、7月31日にジンバブエで行われた大統領選挙で再選を果たしたロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(89)を歓迎し、同国内で議論を呼んだ選挙結果を支持した。

 今回の首脳会議で議長を務めるマラウイのジョイス・バンダ(Joyce Banda)大統領は、ジンバブエの選挙が平穏に実施されたとしてロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領に祝辞を述べ、会議の参加者からは拍手が上がった。ムガベ大統領はほほ笑みながら、こぶしを上げる独特のしぐさでこれに応えた。

 これに先立つ16日には、大統領選の対立候補だったモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が率いる野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)が、選挙結果の無効を求めて裁判所に提出した訴えを、裁判の公正性に懸念があるとして取り下げていた。

 この最後のハードルが取り除かれたことで、ムガベ大統領は、これまでの33年間に続き、7期目となる今後5年間、大統領の座にとどまることがほぼ確実となった。

 ジンバブエの選挙を監視するため派遣されたSADCの関係者は、選挙は国民の自由意思により行われたと結論付けたものの、その公正性については今のところコメントしていない。

 南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は、首脳会議が行われる2日間のあいだに、ジンバブエの選挙に関する報告書が発表されるだろうと話している。(c)AFP/Felix Mponda