【8月12日 AFP】イスラエル政府は11日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の入植地で新たに約1200戸の住宅を建設するための入札を行うと発表した。イスラエルは先月、米政府の仲介でパレスチナとの中東和平交渉を約3年ぶりに再開したばかり。14日には次回協議が予定されている。

 ウリ・アリエル(Uri Ariel)住宅相の声明によれば、東エルサレム(East Jerusalem)に793戸、ヨルダン川西岸のその他の地域に394戸の入札が行われる。 極右政党ユダヤの家(Jewish Home)所属のアリエル住宅相は声明の中で、占領地での入植活動は違法であり中東和平の障害になっているとする国際社会の非難をはねつけ、「どこに家を建てるべきかについて、他国からの命令を受け入れる国など、世界には存在しない」と主張した。

 前回2010年の交渉は、入植地建設の問題が理由で物別れに終わっており、平和団体からは今回の協議も同様の結果に終わるのではないかとの懸念の声が上がっている。(c)AFP