【8月4日 AFP】イランの首都テヘラン(Tehran)で3日、保守穏健派のハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)師(64)が、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師から正式な承認を受けイランの第7代大統領に就任した。イランの第7代大統領に就任したロウハニ師は、核開発問題に対する国際社会からの制裁を解くため尽力すると述べた。

 テヘランにある宗教ホールで、軍高官、政府関係者、外国要人らが見守るなか大統領就任を承認されたロウハニ師は4年の任期に臨む。報道によるとロウハニ大統領は4日に国会で就任宣誓を行う。

 イランでは、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)前大統領が進めた政策により、国際社会から制裁を受けて経済が悪化している。

 ロウハニ大統領は国営テレビが放送した演説で、「私の政権は、経済の立て直しと世界との建設的な関係作りという軌道を進むことになるだろう」と述べ、「国益を土台にしたイランの地位向上と抑圧的な制裁の解除に向けて、抜本的な措置を取っていきたい」と語った。同大統領はまた、イランは「過激主義と距離を置き、法の支配を徹底するという国としての決意が必要だ」と述べた。(c)AFP/Mohammad DAVARI