【7月23日 AFP】中国は22日、海上警備機能を統合した「中国海警局(China Coast Guard)」を発足させた。国営メディアが23日、伝えた。専門家によれば同局の発足により中国の武装船舶数は増加するという。

 中国海警局は、海洋監視、海上警察、漁業関連の法執行、密輸の取り締まりの機能を統合する。

 国際関係論が専門の中国伝媒大学(Communication University of China)のYang Mian氏は、環球時報(Global Times)に対し、「これまで武装が許可されていなかった部局も武装が許可されることになる」と述べた。

 また軍事研究家のZhang Junshe氏は、中国人民解放軍機関紙「解放軍報(PLA Daily)」の論評記事で、「(新機関は)法執行のために妥当で合法な装備」を所持し、「中国の海洋における権利と利益を侵害する行為を発見して法に従って迅速に対処する」と述べた。

 Zhang氏によれば、海警局は諸外国と領有権をめぐり係争中の海域で起きた衝突についても、中国の法に基づいて対処することになる。(c)AFP