【7月17日 AFP】米当局の市民監視プログラムを暴露し訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)は16日、ロシアに一時的亡命を申請した。

 スノーデン元職員は3週間にわたり足止めされているシェレメチェボ(Sheremetyevo)空港のトランジット(乗り継ぎ)区域から亡命申請を行った。

 12日に行われた元職員と人権活動家などとの協議に参加した弁護士はモスクワ(Moscow)市内でAFPの取材に応じ、「(亡命)申請がロシア当局に提出された。状況を打開する方法は(他に)ない」と語った。また、スノーデン元職員は亡命申請が処理される間、同空港にとどまる予定だという。

 ロシアに対する一時的亡命の申請は通常、5日間の初期検討期間をへた後、最大3か月にわたって検討される。一時的亡命の期間は1年間で、1年ごとに更新することも可能だ。一時的亡命が認められればスノーデン元職員に次の行き先(中南米の可能性が高い)を探すための十分な時間が与えられることになる。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO