【7月14日 AFP】エジプトのハゼム・ビブラウイ(Hazem al-Beblawi)暫定首相は13日、新内閣の組閣に向け、複数の閣僚候補者と会談した。会談にはモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)暫定副大統領(外交担当)も同席した。14日も引き続き、閣僚候補者と会談する予定。

 ビブラウイ暫定首相は閣僚30人から成る内閣を作ることを目指している。治安の回復、物とサービスの円滑な流通の確保、議会・大統領選挙の準備が新内閣の最優先課題になる。

 ビブラウイ暫定首相の動きは、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の退陣を求める数百万人規模の街頭デモを受けて今月3日にモルシ氏を政権から排除した軍が示したロードマップ(行程表)に従ったものだ。

 エジプトで初めて自由選挙によって大統領に選出されたモルシ氏は解任後、公の場に姿を見せていない。暫定政権によると、前大統領は「身の安全のため、安全な場所で保護されている」という。

■検察はモルシ前大統領への告発を受理

 一方、検察当局は13日、モルシ前大統領とその出身母体であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の最高指導者ムハンマド・バディア(Mohammed Badie)氏ら複数の幹部に対する告発を受理し、正式な捜査を開始する方向で検討中であることを明らかにした。

 前大統領やムスリム同胞団の幹部らは、スパイ活動や暴力の扇動、経済に打撃を与えた罪などで告発されたが、検察は誰が告発したのかは明らかにしていない。(c)AFP/Jailan ZAYAN