【7月12日 AFP】ロシア政府の情報通信の安全保障を担う国家機関が、コンピューターからの情報漏れを防止する手段として、タイプライターの購入を検討している。関係筋が11日、明らかにした。

 連邦入札公告情報サイト「zakupki.gov.ru」によると、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領ら露政府要人らの警護も担うロシア連邦警護庁(FSO)は、48万6000ルーブル(約150万円)ほどの予算で電子タイプライターの購入を計画している。

 紙の書類が散乱していた旧ソ連時代の官僚政治に逆戻りするかのような計画は、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」による重要機密書類の公開や、米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者による米当局の市民監視プログラムの存在の暴露がきっかけとなったものだという。

 ロシア連邦警護庁の関係者は11日、AFPの取材に、タイプライター購入は1年以上前から計画されていたことだと語った。入札サイトにも前週、連邦警護庁のタイプライター購入案件が投稿されているが、連邦警護庁の報道官は、この件についてコメントを拒否した。

 政府系日刊紙イズベスチヤ(Izvestia)は連邦警護庁関係者の話として、連邦警護庁は機密資料をコンピューターで作成することは、もはや安全ではないとの理由で、タイプライター20台の購入を検討していると報じている。

 PCプリンターと異なり、タイプライターでは、それぞれ活字に特徴があるめ、書類を作成したタイプライターを特定することが可能だという。(c)AFP