【7月11日 AFP】「米当局の市民監視プログラムを暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者は何も恐れておらず、後悔もしていない」――。漏えいされた米機密情報を最初に報じた英紙ガーディアン(Guardian)の米国人コラムニスト、グレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald)氏(46)が10日、元職員と最近話したことについてAFPのインタビューで明らかにした。

 ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)在住のグリーンウォルド氏は6日、スノーデン元職員(30)が香港(Hong Kong)を出て露モスクワ(Moscow)へ移動して以来2週間ぶりに、元職員と連絡を取ることに成功し、10日にも再度話したという。

 その際、スノーデン元職員は「次に取るべき手段について心配しているものの、議論を引き起こしたことに大きな達成感を味わっている」とグリーンウォルド氏に語ったという。「彼は非常に落ち着いていて、何ら恐れを抱いておらず、自分が選んだ道には間違いなく満足している」

 一方、モスクワで立ち往生しているスノーデン元職員を最終的にどの国が受け入れるかという点に関しては、「亡命計画についてはほとんど話さなかった。彼がどんな計画を立てているかは知らない」と述べた。その上で「わたしは、ベネズエラが最も理にかなった選択肢ではないかと思う。受け入れを表明した3か国のうちでは国力が最大で、彼を守ることができるからだ」と付け加えた。

 20か国以上に亡命申請を出したスノーデン元職員に対しては、ベネズエラとボリビア、ニカラグアが受け入れを表明している。

■未公開機密情報「たくさんある」

 米ニューヨーク(New York)生まれのグリーンウォルド氏は、憲法・市民権が専門の弁護士。2005年からはブログや著書の執筆へと活動の場を移し、「反骨ジャーナリズム」を掲げている。

 4冊の著書はいずれもベストセラーとなっており、最も直近に出版した「With Liberty and Justice for Some: How the Law Is Used to Destroy Equality and Protect the Powerful(一部の人にとっての自由と正義とともに:法律はいかに平等を破壊し権力者を守るか)」では、「情報の自由」に対する脅威を追及した。2012年8月から英ガーディアンに寄稿している。

 パートナーのブラジル人女性が米国での永住権を取得できなかったため、現在は主にブラジルで暮らしている。

 グリーンウォルド氏は、スノーデン元職員から入手した米機密情報はまだたくさんあると述べ、今後さらに公開していくと宣言した。米当局から監視を受けていることは承知しており、パソコンを使う際には常に暗号化するなど「非常に気を付けている」と話した。米国内にはグリーンウォルド氏を訴追しようとの動きもあるが、「直接的な脅威は今のところ感じていない」という。

 また、スノーデン元職員は単なる情報源以上の存在かとの問いには、「彼は情報源だが、私は彼の行ったことに大きな称賛と尊敬の念を覚えている。彼のやったことは英雄的な行為だ。人として心配しているし、最善の結果を願っている」と答えた。(c)AFP/Javier TOVAR