【7月3日 AFP】オーストリア外務省は3日、同国の首都ウィーン(Vienna)にあるウィーン国際空港(Vienna International Airport)に着陸した南米ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)大統領を乗せた航空機には、21か国に亡命を申請した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)は乗っていなかったと明らかにした。

 オーストリア外務省の報道官はAFPの取材に対し、「モラレス大統領は3日朝、ボリビアの政府所在地ラパス(La Paz)に向けて出発する」と述べた一方で、同大統領を乗せた航空機がなぜウィーンに着陸したかは知らされていないと述べた。モラレス大統領は訪問先のロシアのモスクワ(Moscow)から帰国する途中だった。

 これに先立ち、ボリビアのダビド・チョケワンカ(David Choquehuanca)外相は、フランスとポルトガルがモラレス大統領を乗せた航空機が領空に入るのを拒否したと非難していた。スノーデン氏が同乗していると誤解したため、許可しなかったのだろうという。モラレス大統領は、スノーデン元職員から亡命の申請があれば、進んで検討するとしていた。

 内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」によると、ボリビアはスノーデン容疑者が亡命を申請した21か国の一つ。(c)AFP