【7月2日 AFP】米国による欧州連合(EU)事務所の盗聴疑惑問題で、フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は1日、米国に対しスパイ行為を直ちにやめるよう求めた。

 オランド大統領は訪問先の西部の都市ロリアン(Lorient)で、「同盟国によるこのような態度は容認できない。わが国が(米政府に)説明を求めるだけの材料は十分にそろっている」と記者団に語った。

 大統領はまた、「(スパイ行為が行われていないという)保証をわれわれが得るまで、どんな分野であれ交渉や交流が行われることはありえない。これはフランスだけの話ではなく、全てのEU加盟国、米国の全ての同盟国について言えることだ」と述べた。正式な交渉開始が発表されたばかりのEUと米国の自由貿易協定のことを指した発言とみられる。(c)AFP