【7月1日 AFP】エジプトのムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領の辞任を求めて抗議デモを行っている反政権団体「Tamarod(反乱)」は1日、モルシ大統領が2日までに退陣しなければ「市民的不服従」を開始すると発表した。

 モルシ大統領は1年前の2012年6月30日に大統領に就任した。

 Tamarodはウェブサイトで声明を発表し、「ムハンマド・モルシ氏は7月2日午後5時(日本時間3日午前0時)までに退陣し、早期の大統領選に向け国の機関が準備を進められるようにしなければならない」と述べた。退陣しない場合、「午後5時が完全な市民的不服従運動の始まりになるだろう」と警告した。

 現地のAFP特派員によると、首都カイロ(Cairo)では1日未明、モルシ大統領の出身組織であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の施設が放火され、略奪が行われた。

 同国保健省が1日に発表したところによると、エジプト全土で数百万人が参加した前日のデモでは計16人が死亡している。(c)AFP/Haitham EL-TABEI