【6月21日 AFP】未確認飛行物体(UFO)の脅威は見つからず、調査は予算と人員の無駄遣い――。英政府のUFO調査担当部署が2009年に廃止された際、担当職員が英国防相にこんな報告を上げていたことが、21日に公開された英政府公文書で明らかになった。

 新たに公開された文書によると英国防省は2009年、「UFOが英国の脅威となり得る証拠を示す報告は1件もなかった」として、50年以上にわたって運用してきたUFO目撃情報を受け付ける電話窓口と電子メールアドレスを廃止した。

 その際、国防省職員のカール・マンテル(Carl Mantell)氏はボブ・エインズワース(Bob Ainsworth)国防相(当時)に対し、UFO担当部署が必要とする人員・予算は「UFO目撃情報の増加に伴って年々増え続けている」と指摘。「より重要な国防関連業務に職員を配置すべきだ」などと訴える報告書を提出していた。

 UFO担当部署の職員らは廃止後、他部署へ異動になったという。(c)AFP