【6月15日 AFP】イスラエルのモシェ・ヤアロン(Moshe Yaalon)国防相は14日、訪問先の米国で、米軍のティルトローター輸送機オスプレイ(Osprey)に試乗した。

 ヤアロン国防相ら訪米団は、オスプレイに乗って米国防総省から米バージニア(Virginia)州クアンティコ(Quantico)海兵隊基地まで約60キロを飛行し、そこでオスプレイのデモ飛行を見た。米国防総省関係者によると、イスラエル側はオスプレイのスピードと、イスラエル特殊部隊が夜間作戦の行動時間を拡大できる可能性がある点に感銘を受けた様子だったという。

 ヤアロン国防相はオスプレイで米国防総省に戻り、チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)米国防長官と内戦が続くシリア情勢やイランとの関係などについて会談した。

 オスプレイは1990年代、技術的な問題や墜落事故が相次いだが、今では米海兵隊が200機以上を保有し、アフガニスタンをはじめ世界各地で積極的に運用している。米政府はイスラエルに高性能のミサイルやレーダー、空中給油機とならびオスプレイの提供を提案している。イスラエルがオスプレイを購入することが決まれば、米国以外では初めてとなる。(c)AFP