【4月22日 AFP】(写真追加)フランス・パリ(Paris)で21日、同性婚反対派数千人が、同性婚および同性カップルによる養子縁組を認める法律の発効阻止に向けた土壇場のデモ行進を行った。

 同法案はすでに上下両院で可決されており、23日には法案の通過に必要な第2読会が下院で行われる予定になっている。この法律が成立すればフランスは同性婚を合法化した世界で14番目の国となる。

 子供を抱いたりベビーカーを押したりしながらデモに参加した人々は、同性婚合法化を推進するフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領に対する反発の声を叫びながら行進した。4か月の息子に授乳させながらデモに参加した32歳の母親は「私たちは子供たちの権利のためにここにいる。子供から父親または母親を奪うようなまねを国にしてほしくはない」と語った。

 社会党のオランド大統領は昨年の大統領選で同性婚合法化を公約に掲げた。しかしカトリック教徒が大半を占めるフランスでは国を二分する問題になり、大規模なデモが行われて警官隊と衝突したり、一部の過激なグループが同性愛者やゲイバーを襲撃する事件も起きている。(c)AFP/Marion Thibaut