【4月11日 AFP】韓米連合軍は10日、北朝鮮のミサイル発射試験に備え、対北朝鮮情報監視態勢「ウオッチコン(ウオッチ・コンディション)」を「重大な脅威」を意味する3から「死活的な脅威」を意味する2に引き上げた。ウオッチコン1は「戦時」を意味する。

 北朝鮮が先週、平壌(Pyongyang)駐在の外交官らに10日までの退去を検討するよう勧告したことで、10日から故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席の生誕記念日である15日までの間にミサイルが発射されるとの見方が強まった。

 ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官と北大西洋条約機構(NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長がソウル(Seoul)に滞在する12日にミサイルが発射される可能性もある。 

 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ、Yun Byung-Se)外交通商相は議会でミサイル発射は「いつでも」あり得ると述べ、ミサイルを発射すれば新たな国連制裁を受ける恐れがあると北朝鮮に警告した。チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)米国防長官は10日、米国とその同盟諸国は北朝鮮が扇動的な言動を慎むことを希望するが、米軍はあらゆる可能性に対応する準備をしていると記者団に語った。(c)AFP/Park Chan-Kyong