【4月10日 AFP】8日に死去した英国のマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元首相の葬儀は、17日にロンドン(London)のセントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)で執り行われることになった。英政府が9日発表した。

 葬儀にはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)と夫のフィリップ殿下(Prince Philip)も参列する。通常、英国の君主が王族ではない人の葬儀に参列することはなく、エリザベス女王が英首相経験者の葬儀に参列するのは、1965年に死去したウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)氏の葬儀以来となる。

 9日には、ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元ソ連大統領やナンシー・レーガン(Nancy Reagan)米元大統領夫人が葬儀に招かれるという観測も流れた。チャーチル氏の葬儀は国葬として行われたが、サッチャー元首相の葬儀は国葬ではなく、ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)やエリザベス女王の母のエリザベス皇太后と同等の葬儀となる。

 複数の保守党議員からはサッチャー元首相を国葬で送るよう求める声が上がったが、サッチャー氏の広報担当者ティム・ベル卿(Lord Tim Bell)によると、サッチャー氏本人がそのような式典は「適切ではない」と明言していたという。(c)AFP/Danny KEMP