【4月8日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は7日夜、匿名の米高官筋の情報として、北朝鮮が砲撃やミサイル攻撃に出た場合は即座に反撃するとした新たな緊急時対応計画を米韓両国がまとめたと報じた。武力衝突の拡大を避けるため限定的なものにとどめるが、いかなる北の攻撃に対しても、直ちに同程度の兵器で受けた攻撃と同程度の反撃を攻撃元に加えるという。

 NYタイムズ紙は、たとえば北朝鮮が韓国の軍事施設のある島を砲撃した場合、韓国は新計画に応じて直ちに同レベルの砲撃で報復攻撃に出ると説明している。

 これに先立って韓国の金章洙(キム・チャンス、Kim Jang-Soo)国家安保室長は7日、北朝鮮が平壌(Pyongyang)駐在の外交官らに勧告した退去期限の今月10日前後にミサイル発射試験を実施する可能性があると指摘していた。

 一方、米国側は朝鮮半島における緊張の高まりを考慮して、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射試験の延期を発表している。(c)AFP