【3月27日 AFP】仏教徒とイスラム教徒の衝突が激化するミャンマーで27日、年次軍事パレードが開催され、ミャンマーの最大野党、国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏が、軍将軍らとともに出席した。

 首都ネピドー(Naypyidaw)で行われた「国軍記念日(Armed Forces Day)」にスー・チー氏が出席したことは、2年前に軍政から民政に移行して以降の同国の目覚ましい変化を強調するものとなった。

 だが一方で、過去1週間で40人が死亡する仏教徒とイスラム教徒の衝突が発生しており、ミャンマー政府は非常事態宣言を発令し、軍隊を派遣して治安回復に乗り出している。

 かつて15年間にわたって軍政に軟禁され、ノーベル平和賞を受賞したスー・チー氏は、昨年以降繰り返し起きている宗教対立による衝突についてはほとんど発言を行っておらず、活動家らは失望感を表明している。(c)AFP/Phyo Hein Kyaw