【3月21日 AFP】北朝鮮軍は21日、国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)を通じ、在日米軍基地攻撃の可能性を示唆した。

 前日の20日に北朝鮮は、米韓が韓国で実施している合同軍事演習に米軍のB52戦略爆撃機が参加していることについて「許しがたい挑発行為」と非難し、B52の演習参加が続くならば軍事行動も辞さないと警告していた。

 米国防総省はグアム(Guam)のアンダーセン米空軍基地(Andersen Air Force Base)を離陸した複数のB52が米韓軍事演習に参加し、韓国上空を飛行したことを確認している。北朝鮮は米韓軍事演習を北に対する挑発行為と非難している。

 北朝鮮軍最高司令部の報道官は21日の声明のなかで「米国がわれわれを攻撃目標とする核攻撃演習を続け威嚇することは断じて容認できない」と述べ、「グアムのアンダーセン米軍基地や日本本土および沖縄の海軍基地は北朝鮮の精密攻撃の射程圏内にあることを、米国は忘れるべきではない」と警告した。

 一方、韓国統一省は21日、北朝鮮の国営ラジオが同日、空襲警報の発令を伝えたと発表した。米韓軍事演習を受けた対抗訓練の一環とみられるという。(c)AFP