【3月6日 AFP】北朝鮮は5日、同国が行った核実験に対する制裁と米韓合同軍事演習を理由に、朝鮮戦争の休戦協定を「完全に白紙化」すると警告した。

 北朝鮮軍は休戦協定の制約を受けずにいつでも「精密」攻撃できるとし、アメリカの核の脅威に対しては核兵器による報復も警告している。

 3月1日から4月30日までの日程で米韓軍事演習フォウル・イーグル(Foal Eagle)が行われている。3月11日には別の米韓合同軍事演習キー・リゾルブ(Key Resolve)が韓国で始まるが、北朝鮮側は3月11日をもって朝鮮戦争の休戦協定は「完全」に白紙化し、板門店(Panmunjom)の軍事直通電話も遮断すると発表した。

 北朝鮮はこうした米韓軍事演習を挑発的な侵略準備として非難してきた一方、米韓両政府は自衛的なものだと主張している。北朝鮮は過去にも、緊張が高まると休戦協定の破棄をほのめかしてきた。(c)AFP/Lim Chang-Won