【12月22日 AFP】イタリアのマリオ・モンティ(Mario Monti)首相(69)は21日、ジョルジョ・ナポリターノ(Giorgio Napolitano)大統領に辞表を提出した。これにより総選挙の実施日は当初予定から前倒しされ、大方の予想では2月24日になる見通しだ。

 イタリア大統領府は声明で、モンティ氏は大統領に内閣総辞職を申し出たと発表。モンティ氏はこれに先立ち、議会での支持を失ったことから辞意を表明していた。ただし、総選挙の実施までは現政権が暫定で政権運営を続ける。

 ナポリターノ大統領は、上下両院の解散と総選挙実施の発表に向け、議会指導部との協議を22日から開始する。モンティ氏は、23日に行う記者会見で自身の去就を明らかにするという。

 モンティ氏は、他のユーロ圏主要国とともに債務危機への対応に尽力し、厳格な財政緊縮策によってイタリアを破綻の瀬戸際から救ったことで、国内外から高い評価を得た。長年にわたって先送りされてきた、年金制度や労働市場の改革にも着手した。(c)AFP/Dario THUBURN