【12月6日 AFP】世界各国の腐敗実態を監視する非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency InternationalTI)」は5日、2012年の世界の腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)を発表した。深刻な債務危機に陥っているギリシャは欧州連合(EU)域内で腐敗度の最も高い国に位置付けられた。

 指数は0(腐敗度が非常に高い)から100(腐敗度が非常に低い)までのスケールで表される。ギリシャのスコアは176か国中94位となり、汚職問題への取り組みにも関わらず昨年の80位から悪化した。

 ドイツに本部を置くTIのエッダ・ミュラー(Edda Mueller)理事長は記者会見で、腐敗との戦いは経済の健全性と密接な関係があると分析し、「財政危機による打撃が特に大きい国々の腐敗指数は、ここ数か月の改革努力もむなしく、予想を下回る結果となった」と説明した。

 1位はデンマーク、フィンランドおよびニュージーランド。いずれもスコアは90だった。最下位は前年に続きソマリア、北朝鮮、アフガニスタン。スコアは3国とも8だった。(c)AFP/Richard Carter