【11月10日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は9日、年末に期限が切れる減税措置のうち、富裕層を対象とした減税を打ち切ることを改めて主張し、野党・共和党に対し、強い態度で協力を求めた。

 共和党のジョン・ベイナー(John Boehner)下院議長はこれに対し、財政問題に関する政治的な混乱は新たな景気後退を招きかねず、増税は雇用の創出を妨げると警戒感を示した。

 来年1月に歳出削減と実質増税が同時に発動する「財政の崖」を回避するため、大統領は来週、ホワイトハウスに議会の民主・共和両党の幹部を招き、協議を行う意向を明らかにしている。

 6日の大統領選後、初めて公の場に姿を見せたオバマ大統領は再選によって改めて力を得た様子で、この日の演説も力強いものとなった。(c)AFP/Stephen Collinson