【11月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、予定された国内行事への出席と外遊計画を相次ぎ取り止めている。同大統領は今年9月、冬季移動のツルにハングライダーで同行飛行し問題視されているが、その際に悪化させた古傷が行動の妨げになっているのではないかとみられる。露紙ベドモスチ(Vedomosti)が1日、政府に近い筋の話として伝えた。

 同紙によれば、同大統領は今も古傷の治療を受けており、医師から背骨に負担がかかる航空機の利用は避けるよう忠告されているという。

 9月にウラジオストク(Vladivostok)で開催されたアジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)では、足を引きずりながら歩くプーチン大統領の姿がテレビに映され、側近らは大統領がスポーツ競技中に体を痛めたことを認めていた。

 一方、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、外遊延期の原因が大統領のけがにあるとの報道を事実無根と否定し、「スポーツマンなら誰でもけがをするが、それが活動を制限する理由にはならない」と述べた。また、シベリアでのグライダー飛行が負傷の原因だとの一部報道も否定している。(c)AFP