【10月27日 AFP】2012年米大統領選でバラク・オバマ(Barack Obama)現大統領が当選しても1期目で辞任する意向を繰り返し示してきたヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官が、一転して続投の可能性をにおわせる発言を行った。

 25日付けの米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が掲載したインタビューの中で、クリントン長官は「これまでたくさんの人と続投について話をしました」と語った。

 来期も国務長官の座に留まる可能性を残す発言は、2009年の就任以来初めて。長官はさらに、リビア東部ベンガジ(Benghazi)で9月11日に起きた米領事館襲撃事件の影響で続投を強いられるわけではないと述べた。

 駐リビア米国大使ほか米国人3人が犠牲となったこの「悲惨な出来事」は、クリントン長官にとって自身の任期中に起きた事件の中で「最も困難なものの1つ」だったという。

 クリントン長官はオバマ内閣の中で最も人気のある閣僚の1人。続投をにおわせることにより、オバマ陣営は外交政策の一貫性を示すだけでなく、かつてオバマ支持派が優勢だったがここ最近はミット・ロムニー(Mitt Romney)共和党候補への支持が広がっている女性有権者層へのアピールにもつなげることができる。(c)AFP