【4月17日 AFP】仏映画関連サイト「Allocine」は16日、仏大統領選の候補者らにそれぞれ好きな映画は何かと尋ね、そのリストを公開した。

 質問された各候補は、トップ5をリストアップする形式で回答したが、現職のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領だけがその回答方式を拒んだ。ただサルコジ大統領は、カール・テオドール・ドライエル(Carl Theodor Dreyer)監督の1928年の作品『裁かるるジャンヌ(The Passion of Joan Arc)』やスタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の作品については好意を持っている事を明らかにし、これらを比較することは出来ないと述べた。

 大統領選の世論調査で他候補をリードする野党・社会党のフランソワ・オランド(Francois Hollande)前第1書記は、キューブリック監督の『スパルタカス(Spartacus)』、仏エリック・ロメール(Eric Rohmer)監督の『モード家の一夜(My Night at Maud's)』、そしてフランソワ・トリュフォー(Francois Truffaut)監督の『夜霧の恋人たち(Stolen Kisses)』を挙げた。

 極右政党、国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏は、より大衆的な作品を挙げている。1982年の仏コメディー作品『Santa Claus is a Bastard』、そして愛国心や勇気さらには道義心や犠牲心を掲げているとしてメル・ギブソン(Mel Gibson)監督の『ブレイブハート(Braveheart)』を挙げた。

 驚くべきは左翼党のジャンリュク・メランション(Jean-Luc MELENCHON)候補だ。『小さな巨人(Little Big Man)』、『ブレードランナー(Blade Runner)』、『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』、『愛と哀しみの果て(Out of Africa)』とアメリカ映画を列挙した。(c)AFP