【3月24日 AFP】世界銀行(World Bank)は23日、退任するロバート・ゼーリック(Robert Zoellick)総裁の後任の立候補者3人を発表した。

 米国が推す米ダートマス(Dartmouth)大のジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)学長(52)は、韓国出身で米国籍の医師。世界保健機関(WHO)局長などを歴任し、開発途上国の保健・衛生分野の拡充に貢献したことで知られる。

 対する2候補は、ナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ(Ngozi Okonjo-Iweala)財務相(57)と、米コロンビア大学(Columbia University)教授を務めるコロンビアのホセ・アントニオ・オカンポ(Jose Antonio Ocampo)元財務相(59)で、両者とも著名な経済学者。

 世界銀行理事会は今後候補者への面接を行い総意によって、4月20日に始まる国際通貨基金(IMF)との春季総会までに総裁を選出する。

 187か国が加盟する世界銀行の総裁はこれまで米国出身者が歴任しており、今回のように多様な背景を持つ候補者が出馬するのは初めてとなる。(c)AFP/Veronica Smith