【3月6日 AFP】米国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)報道官は5日、4日投開票が行われたロシア大統領選で不正があったと報告されていることについて、調査を行うようロシア政府に呼びかけた。

 今回の大統領選を監視した欧州安保協力機構(OSCE)は、透明性という点で進展が見られたものの、選挙運動は当選したウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相陣営に大きく有利な条件の下で行われた上、OSCEが調べた投票所のうち約3分の1で、手続きに不審な点があるなどの問題がみられたと発表していた。

 ヌーランド報道官は、米政府としてはOSCEと欧州評議会議員会議(Parliamentary Assembly of the Council of EuropePACE)による現時点での報告を支持すると述べるとともに、プーチン氏の名前には言及せずに、米国は「選挙結果が正式に認証され、当選者が就任宣誓をした後、その人物と協力していくことを期待している」と述べた。(c)AFP