【1月25日 AFP】米北西部のワシントン(Washington)州で同性婚が合法化される見込みが出てきた。同州議会で審議中の同性婚の可否を決める法案で、最終決定を左右する一票を握っていた議員が23日に賛成を表明したためだ。法案が通過すると、同性婚が合法となる国内7番目の州となる。

 賛成を表明したのは、民主党のメアリー・マーガレット・ハウゲン(Mary Margaret Haugen)議員。この度の決断について、同議員は長時間にわたり熟慮したと語っている。

「私は、キリスト教を信仰しています。個人的には、結婚とは男女間のものと信じていましたし、今でもそう信じています。しかし大事なのは私が何を信じているかだけではありません。大事なのは私とは別の信条を持つ人々についても考慮すること。全ての人が、私と同じように愛情や親交、そして家族や安らぎを得る権利を持つことです」

 同性婚を認める上院の法案について、数百人が参加して行われたディベートの後、この問題は有権者に問うべきだと発言していた同議員。「(有権者への問いかけが)現実的かどうかも分からなかったので、自分で答えを出すと決めました。私の答えは、国内の全ての男性、全ての女性に私が持っているのと同じ権利を与えたいというものです。賛成に一票を投じます」と述べた。

 米国内では現在、コネティカット(Connecticut)州、アイオワ(Iowa)州、マサチューセッツ(Massachusetts)州、ニューハンプシャー(New Hampshire)州、ニューヨーク(New York)州、バーモント(Vermont)州、それとワシントンD.C(Washington D.C.)で同性婚が認められているが、この題目は常に議論の的となっている。(c)AFP