【12月23日 AFP】インドネシア政府は22日、潜水艦3隻の建造・納入契約を韓国と締結したと発表した。契約額は11億ドル(約860億円)。入札にはフランス、ドイツ、ロシアも参加していたが、最終契約は技術移転を提示した韓国が勝ち取った。

 大宇造船海洋(Daewoo Shipbuilding and Marine Engineering)が、潜水艦建造を担う。同社は同国の現代重工業(Hyundai Heavy Industries)に次ぐ、世界で2番目に大きい造船所を持つ。

 インドネシアから受注した潜水艦は規模1400トンで、40人乗り。魚雷やミサイル用の発射管8本を装備する。

 2隻は韓国で建造するが、1隻はインドネシアの国営造船企業Penataran Angkatan Lautの東ジャワ(East Java)州工場で建造し、建造や組立て過程の技術供与を行う。

 1隻目は2015年、3隻目は2018年までの完成を予定している。

 韓国とインドネシア間で、大規模な防衛契約が交わされるのは2回目だ。

 今年5月にも国営韓国航空宇宙産業(Korea Aerospace IndustriesKAI)が、総額4億ドル(約310億円)で超音速練習機「T50ゴールデンイーグル(Golden Eagle)」16機のインドネシアへの納入契約を取り付けている。(c)AFP/Shirley Wibisono