【12月19日 AFP】政府は19日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の死去を受けて首相官邸で緊急の安全保障会議を行い、安全保障上の懸念事項について話し合った。会議後、藤村修(Osamu Fujimura)官房長官は金総書記の死に異例の「哀悼の意」を表明した。

 北朝鮮国営メディアによる正午の放送から数分後、野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相は街頭演説の予定を取りやめて首相官邸に急行し、安全保障会議を開いた。

 野田首相は、北朝鮮の今後の動向について情報収集態勢を強化し、米中韓と緊密に情報共有し、不測の事態に備えて万全の対策をとることを指示したと述べた。

 会議後に会見した藤村官房長官は、金総書記の死去に「哀悼の意」を表明したが、北朝鮮と国交がない日本としては予想外の対応だった。NHKは、金総書記死去で日本の外交筋は不意打ちをくらった形になったと報じた。(c)AFP/Hiroshi Hiyama