【12月19日 AFP】(一部更新、写真追加)北朝鮮の国営メディアは19日正午、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が死去したと報じた。三男の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏を「偉大なる後継者」と呼び、同氏に従うよう国民に呼び掛けている。

 北朝鮮中央テレビのアナウンサーが涙を流しながら伝えたところによると、金総書記は17日午前8時半(日本時間同日午前9時半)に死去した。69歳。

 一方、朝鮮中央通信(KCNA)は、金総書記が死去したのは平壌(Pyongyang)郊外への視察に向かう途中の列車の中だと伝え、18日に行われた検視の結果、死因は心筋梗塞だと伝えた。また、死因について「精神的・肉体的に大きな負担」とも説明している。

 金総書記は2008年8月に脳卒中を起こし、体の左側にまひが残っていた。

 北朝鮮は、17日~29日まで金総書記の喪に服すと発表した。KCNAによると28日に平壌で葬儀を執り行うという。(c)AFP

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