【11月17日 AFP】アラブ連盟(Arab League)は16日、反体制派への武力弾圧を続けるシリアに対する一段の措置を協議するため、モロッコの首都ラバト(Rabat)で外相会合を開いた。ナビル・アラビ(Nabil al-Arabi)同連盟事務局長は、シリアでの市民殺りく阻止のため断固として行動するよう加盟国に呼び掛けた。

 アラブ諸国は、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への圧力を強めている。シリアと国境を接するトルコも、シリアはデモ弾圧の大きな代償を払うべきだと非難。トルコは既に、シリアとの共同石油探査の取りやめを発表し、電力供給の停止も辞さないとしている。

 アラブ連盟が提示した和平案をシリアが実行していない事態を受けて、同連盟は12日、シリアの加盟資格を停止した。外相会合では、駐シリア大使の召還などが決定されると見られる。(c)AFP/Henri Mamarbachi