【11月9日 AFP】リベリアで8日、大統領選の決選投票が行われた。今年のノーベル平和賞を受賞した現職のエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領(73)の2期目の当選が確実視されている。

 前日には、首都モンロビア(Monrovia)で野党のウィンストン・タブマン(Winston Tubman)候補の支持者と治安部隊が衝突する事件があり、内戦終結から2度目の選挙に暗い影を投げかけていた。

 野党側は、7日の衝突でタブマン氏の支持者8人が治安部隊に殺害されたと主張。前月に行われた1回目の投票でサーリーフ氏に次ぐ2位につけ、選挙に不正があったと声高に叫んでいたタブマン氏は、サーリーフ氏が治安部隊を使って自身の暗殺を狙ったものだと非難した。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、事件の真相究明を求めている。

 なお、タブマン氏によるボイコットの呼び掛けに応じたためか、あるいは衝突の再燃を恐れたためか、決選投票の投票率は低かった。

 選挙管理委員会は、投票は何事もなく終了し、ただちに開票作業に入ったと発表した。(c)AFP/Fran Blandy and Zoom Dosso

【関連記事】
大統領選決選投票前日に野党支持者と治安部隊が衝突、4人死亡か リベリア
リベリア大統領選、ノーベル平和賞の現職が決選投票へ