【11月8日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は7日、イランへの軍事攻撃は「極めて深刻な過ち」であり、さらなる衝突と民間人犠牲を招くと警告した。

 ラブロフ外相の発言は、イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領が5日、イラン攻撃の可能性が高まったと語ったことに対するものだ。

 これに対しラブロフ外相は、「(イラン攻撃は)極めて深刻な過ちで、予測不能な結果をもたらすだろう」とイランをけん制。さらに「軍事介入は人的犠牲や苦痛を増大させるだけだ」と述べ、「イランの核問題に軍事的解決は存在しない。これは、現代世界のあらゆる問題に軍事的解決という道が存在しないのと同じだ」と語った。

 ロシアはイランに対し、核開発計画の透明性を高めるよう求める一方で、ソ連時代の同盟国との立場から厳しい制裁措置や戦争の脅威の盾となってイランを保護している。(c)AFP