【9月24日 AFP】(写真追加)ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は24日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が2012年の大統領選挙に与党・統一ロシア(United Russia)の候補者として立候補すべきだと述べた。

 メドベージェフ氏は前日から開かれていた統一ロシアの党大会で、2012年3月の大統領選後、自らは政府で「実務的な仕事」をする用意があると述べ、「プーチン大統領」の下で首相を務める意向であることを示唆した。

■メドベージェフ氏は比例名簿第1位

 一方のプーチン氏が、メドベージェフ氏との間でロシアにおける2人の役割について「かなり以前から」合意があったと語ると、会場から大喝采が起きた。さらにプーチン氏は、比例代表制で選出される12月4日の下院選の名簿の第1位にメドベージェフ氏を掲載すると発表した。

 密室でシナリオが書かれたとの批判に対してメドベージェフ氏は、「我々が党大会で明らかにした決断は熟慮の末に下したものだ。愛する祖国ロシアは、自由で品行正しい責任ある人々に委ねられなければならない。我々の決断はそれに沿うものだと、私は確信している」と述べた。

 統一ロシア党大会の1日目はクレムリン(Kremlin)に近い会議場で開かれたが、2日目は大型多目的競技場ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で開かれ、メドベージェフ氏とプーチン氏は来場した数千人を前に発表を行った。(c)AFP/Stuart Williams and Anna Smolchenko