【8月29日 AFP】ネパールの制憲議会(601議席)は28日、ジャラ・ナート・カナル(Jhala Nath Khanal)首相の辞任に伴い実施した後継者の選出投票で、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)のバブラム・バタライ(Baburam Bhattarai)副書記長を新首相に選んだ。バタライ氏の獲得票数は574票中、340票。

 毛派はかつて、1万6000人が死亡した内戦でネパール政府への武装闘争を続けていたが、2006年に武装闘争の終結を宣言し、政治に参加。2008年の制憲議会選挙で勝利し、第1党となったが単独政権の樹立には議席数が足りず連立政権を組閣した。だが、政権を一枚岩とすることはできず、2009年に毛派を中心とした連立政権は崩壊した。

 その後は権力争いの混乱が続き、カナル氏は7か月も空席となっていた首相職に今年2月に就任したばかりだった。(c)AFP/Deepak Adhikari