【8月25日 AFP】中国外務省は24日夜、中国の漁業監視船2隻が沖縄・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)付近の日本領海内に侵入したことについて、中国漁船を保護するための通常の巡視活動だとして擁護する談話を発表した。

 日本側は同日、海上保安庁の巡視船が尖閣諸島海域で中国船2隻を確認したとの海上保安本部からの報告を受け、佐々江賢一郎(Kenichiro Sasae)外務次官が中国の程永華(Cheng Yonghua)駐日大使を外務省に呼び、抗議した。

 しかし新華社(Xinhua)通信によると、中国外務省の馬朝旭(Ma Zhaoxu)報道局長は、2隻は「わが国の漁船のため、正常な秩序を維持する巡視活動を行っていただけだ」「釣魚島と周辺の諸島は、古来から中国固有の領土であり、中国が争う余地のない主権を有している」などと述べ、従来どおり尖閣諸島の領有権を主張した。(c)AFP