【8月1日 AFP】中国紙・新京報(Beijing News)は7月29日、中国の国益を守るためには少なくとも3隻の空母が必要だとする中国軍少将の発言を報じた。数日前には同国初の空母の姿が国営テレビで放映され、空母建造計画について異例の発表があったばかり。

 中国人民解放軍軍事科学院(Academy of Military Sciences of the People's Liberation Army)副秘書長の羅援(Luo Yuan)少将は、「近隣諸国のことを考慮すると、インドは2014年までに空母3隻を保有する予定で、日本も2014年までに空母3隻を保有する」と述べ、「ゆえに、中国の権利や海洋権益を効果的に守るためには、中国の(空母の)数も、3隻未満であってはならないと思う」と語った。

 中国政府は、羅援氏が「空母」と言及した日本のヘリ搭載護衛艦について、最終的には空母に転用可能なものだと考えている。

 中国は最近になって、旧ソ連の空母を、中国初の空母とすべく改造していることを認めた。既に周辺諸国は急速な中国の軍備拡張と領有権問題をめぐる活動活発化に懸念を深めているだけに、空母保有計画で地域の緊張はいっそう高まっている。(c)AFP

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