【7月7日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6日、タウンミーティング(対話集会)形式でツイッター(Twitter)ユーザーの質問に答えるイベント「ツイッター・タウンホール(Twitter Town Hall)」をホワイトハウス(White House)で開いた。

 冒頭でオバマ大統領は「今日ここで、私は米大統領として初めてツイッターでのライブイベントに参加し、新たな歴史を作る」と意気込みを述べると、米大統領の紋章シールが貼られたノートパソコンから、「赤字削減のためカットするべきコスト、投資を続ける分野は何だと思いますか?」とのツイート(つぶやき)を送信した。

 しかし、これだけのメッセージを打ち込むのにかなりの時間を要し、ツイッター共同創業者でイベントの司会進行を務めるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏から、「たった140文字なのに!」とからかわれる一幕も。

 イベントでは、専用ハッシュタグ「#AskObama」に全米から寄せられた質問をドーシー氏が読み上げ、オバマ大統領が口頭で回答。その内容をホワイトハウスのスタッフが140文字以内に要約してツイートするという形式で質疑応答が進んだ。

 イベント会場にはホワイトハウスの公式アカウント「@whitehouse」のフォロワー30人を含む140人の聴衆が招かれ、一部始終はストリーム放送で中継された。

「ツイッター・タウン・ホール」は、市民が大統領に雇用や経済問題について直接、質問できる機会として設けられた。オバマ大統領は、この日議題に挙がったほぼ全ての質問に答え、約1時間のイベント終了後のツイッターの発表によると、ハッシュタグ「#AskObama」を使ったツイートは11万件以上に上ったという。

 ちなみに今回のイベントでは、オバマ大統領の宿敵・共和党も「#AskObama」を利用し、イベント開始数時間前からオバマ氏の経済政策を批判するツイートを送り続けた。

 オバマ大統領は、2008年の大統領選でソーシャルメディアを選挙戦に活用して勝利している。(c)AFP/Chris Lefkow and Tangi Quemener