【6月30日 AFP】ベネズエラ政府は29日、7月5~6日に同国で開催を予定していた米国とカナダを除く米州33か国による「中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)」設立に向けた首脳会議を延期すると発表した。ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の健康問題が理由だと説明している。

 5日はベネズエラのスペインからの独立記念日だが、独立200周年を祝う式典への大統領の出席も危ぶまれている。

 ブラジルのアントニオ・パトリオタ(Antonio Patriota)外相も、出席中のパラグアイの南部共同市場(メルコスル、Mercosur)の会議で記者団に対し、首脳会議延期の知らせをベネズエラ外相から受けたことを明らかにし「医者からの要請だ」と話した。

 CELACは域内の貿易と組織間協力を推進することを目指したもので、チャベス氏自身が設立に尽力してきた。

 メディアへの露出度が高いチャべス氏がここ数週間公の場に姿を現さないことで、国内では、「美容整形手術を受けたのではないか」「本当はもっと深刻な病気なのではないか」「3期目を目指す2012年の大統領選に向けて同情を買おうとする作戦なのではないか」など、様々な憶測が飛び交っている。(c)AFP/Beatriz Lecumberri