【6月25日 AFP】都内で25日、日本に住むベトナム人約200人が、南シナ海(South China Sea)の2つの諸島をめぐる領有権問題で緊張が増す中国に抗議し、デモを行った。主催者によると、日本国内に居住するベトナム人がデモを行ったのは初めてだという。

共に共産主義国であるベトナムと中国の関係はこの数週間、豊富な石油が埋蔵している可能性がある南シナ海の西沙(パラセル、ベトナム名ホアンサ)諸島(Paracel Islands)と南沙(スプラトリー、ベトナム名チュオンサ)諸島(Spratly Islands)および周辺海域の領有権をめぐって対立している。

ベトナム政府は、中国船舶が、南シナ海で資源調査を行っていたベトナムの探査船に突進したり、別の探査船のケーブルを切断したとして中国を非難した後、同海で実弾演習を実施。今度はこれに中国が対抗して同じく3日間の軍事演習を行うなど、応酬は激化している。(c)AFP