【6月14日 AFP】イタリアで行われていた原子力発電再開の是非を問う国民投票は13日、即日開票された。中間発表によると、投票率は57%で投票は成立。反原発票も90%を超えており、再開反対派が圧倒的多数となることが確実な見通しとなった。

 反原発票が圧倒的多数を占めていることは、福島第1原子力発電所の事故後、欧州で原子力エネルギーに対する不安が広がっていることを反映している。シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相は、「投票率の高さは、われわれの未来に関する決定に参加したいという国民の意志をあらわしており、無視することはできない」と述べた。

 なお、国民投票では、首相、大統領、上下両院議長に在職中の刑事免責特権を与える免責法の是非も問われたが、こちらも廃止が確実となった。

 最終結果は13日中に発表される。(c)AFP/Dario Thuburn