【6月2日 AFP】(一部更新)自民党、公明党、たちあがれ日本の野党3党が提出した内閣不信任案は2日午後、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293で否決された。

 これに先だって同日昼に行われた民主党代議士会で菅直人(Naoto Kan)首相は、東日本大震災の復旧や東京電力(TEPCO)福島第1原発の事故収束で一定のめどがついた段階で退陣する意向を表明していた。

 菅首相の退陣表明を受け、不信任案に賛成する構えを見せていた小沢一郎(Ichiro Ozawa)民主党元代表は本会議を欠席し、小沢氏に近い民主党議員の間にも本会議の欠席や、不信任案への反対票を投じる動きが出た。

 採決後に菅首相退陣の時期について質問された鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)元首相は記者団に対し、夏までには退陣すべきとの見通しを示した。

 自民党の石原伸晃(Nobuteru Ishihara)幹事長は不信任案否決について「大変残念」と述べるとともに、原発事故収束や震災復興の見通しがつかないなか、「一定のめど」がついた段階で退陣するという菅首相の発言は不明確で無責任だと批判した。(c)AFP