【5月22日 AFP】スペイン各地で前週末の15日に始まった失業や経済危機に抗議するデモは、地方選投票日を翌日に控えた21日も続いた。デモ主催者たちは投票日当日の22日に会議を開き、投票日以降のデモ継続を決める方針だという。

 投票前日のデモが禁止されているスペインの選挙管理委員会は19日、週末の21日と22日に予定されているデモは憲法で保障されたデモの権利を逸脱するもので違法だと宣言したが、不動産バブルがはじけた2008年以降最大規模となったデモを止めることはできなかった。

 2011年第1四半期のスペインの失業率は、先進工業国で最悪の21.19%に上昇した。2月の25歳未満の失業率は44.6%に達している。

 厳しい雇用情勢と歳出削減を受け、世論調査ではホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相率いる与党・社会労働党が大敗する情勢で、与党が強いバルセロナ(Barcelona)、セビリア(Seville)、カスティーリャ・ラ・マンチャ(Castilla-La Mancha)州での与党敗北も予想されている。(c)AFP/Denholm Barnetson